チョークアートはMDF以外にも描ける?

こんにちは!

IRIE CHALK WORKS神田です。

本日はチョークアートの板について。

 

ボードといっても黒板うんぬん

ではなくて

 

どんな板に描く?
板じゃなくてもいいの?

 

という話になります。

 

チョークアートは基本的にMDFという板に

ジェッソという下地剤を塗って

作家自らブラックボードを作ります。

 

このブラックボードについては下記の記事にて

解説していますのでぜひご覧ください。

 

 

MDFボードは他の板と比べて安価ですし

ホームセンターで手軽に購入できます。

 

また、薄くて軽いので扱いやすいです。

が、長所もあれば短所もあるものです。

 

私が試した範囲になりますが、

ボード素材についてお話していきますね。

 

チョークアートはMDF以外に
描けないの?

チョークアートを描く時MDFじゃなきゃいけないの?

と思ったことはありませんか?

 

モチロンそんなことはありません!

 

オイルパステルで絵が描ければ

素材はなんでもいいのです。

 

完成時のクオリティ

制作のしやすさ

費用

保管方法

展示方法

配送方法

コーティング方法

などなど

 

ご自身またはお客様の完成図に

沿ったものであれば

正直なんでもいい。

 

では、なぜMDFを使うのか、、、

 

メリットとデメリットを考えてみましょう。

 

 

MDF

 

MDFは木材の破片を繊維化して

板状に形成した材料です。

 

 

ベニヤ板(合板)との違いは製法にあり、

木材を薄く切ったものを重ねるベニヤ板は

天然の木目や木材の風合いが残っています。

 

MDFは木材を繊維状に加工してから圧着させるため

木目がなく、コルクの柄がないような見た目をしています。

 

ーメリットー

木目がない

ボード厚が幅広い

比較的安価である

加工しやすい

手に入れやすい

 

ーデメリットー

強度が弱い

水・湿気に弱い

反りやすい

 

 

チョークアート基礎中の基礎。

どの教室でもMDFに描いているでしょう。

 

木材を繊維状に加工してから圧着させるため

MDFには木目がありません。

 

これが絵を描くうえで

最大のメリットだと思います。

 

端材や廃材などが原料のためエコであり

品質が安定していて加工しやすいことも

メリットのひとつです。

 

2.5〜4mm厚は額にも入りますし、

立て掛けて飾るには5〜9mmがよいでしょう。

 

ただし

MDFは水や湿気に弱いこと

反りやすいことがデメリットです。

 

表面に防水加工を施しても

MDFそのものが水を吸ってしまうと

ブヨブヨになってしまい使い物になりません。

 

屋外に飾る場合には

必ず防水加工が必要です。

 

 

シナベニヤ

 

シナベニヤはシナという木材を使用した合板です。

シナはラワンと同じく広葉樹の一種ですが

より手触りが滑らかで柔軟なのが特徴です。

 

木目がありますが平滑なため

塗装しやすく絵も描くことができます。

 

 

ーメリットー

MDFより強度がある(反りにくい)

ラワンベニヤより手触りが滑らか

ボード厚の幅がある

とても軽い

 

        

    

ーデメリットー

木目がでてしまう

MDFより値段が高い

カット断面がささくれやすい

 

 

わたしがMDFの次によく使用するのが

シナベニヤです。

MDFよりも硬く反りにくいので

立てかけて展示する場合や

屋外に利用する可能性がある場合は

シナベニヤを使うことがあります。

 

また、ジェッソを塗っても

木目が出てしまうので

木目を活かしたいときに

あえて使用することもあります。

 

デメリットとしては

・値段が高いこと

・木目が出てしまうこと

ではないでしょうか?

 

ホームセンターでカットしてもらった際

断面がささくれていることが多いです。

 

ものによってはやすりがけが必要です。

 

 

ラワンベニヤ

 

ラワンべニヤは広葉樹であるラワンという木材を使用した合板です。

大きな材料が取れて柔らかく加工しやすいため

ホームセンターでよく見かけます。

 

 

ラワン材の色調にはホワイト系・レッド系などがあります。

扱いやすく耐水性に優れているのが特徴です。

 

ーメリットー

シナベニヤよりリーズナブル

MDFより強度がある(反りにくい)

耐水性に優れている

色調に種類がある

 

ーデメリットー

シナベニヤよりも手触りが粗い

木目が強くでてしまう

ささくれやすい

 

      

シナベニヤと同じ合板であり

シナベニヤよりも安価ですが

表面の手触りが粗く

木目も強く出るため

私はあまり使いません。

 

 

アクリル板

アクリル板は汎用アクリル樹脂を

平板状に成形したものです。

 

軽量で強度に優れていることから

ガラスの代用品としてよく用いられます。

 

 

ーメリットー

屋外設置に向いている

MDFより強度がある

耐水性・耐熱性に優れている

色に種類がある

 

ーデメリットー

値段が高い

ジェッソがのりにくい

描きにくい

コーティング法に注意

 

 

屋外仕様の場合には

アクリル板を使用することがあります。

 

耐水性・耐熱性が高いので

屋外でも劣化しにくいです。

 

ただし、MDFに描くことに慣れているため

描きにくさは否めませんでした。

 

また、値段が高いので

客様へのご提案では

オプション料金についての

ご説明とご理解が必要かと思います。

 

また、屋外用であれば

コーティング法も変わります。

 

後々のトラブルを避けるためにも

各種実証してからご提案することを

おススメいたします。

 

スチレンボード

 

お店の入口や商品棚の上のPOPや

等身大パネル等によく使用される素材です。

 

 

スチレンボードは「ポリスチレンフォーム」という

ポリスチレンを主原料とした発泡板です。

 

わかりやすくいえば

発泡スチロールを細分化・高密度にしたものです。

 

スチレンボードはより高密度な物なので

発泡スチロールより表面は滑らかです。

その発泡スチレンボードを両面特殊紙で挟んでいます。

 

スチレンボードには糊がついているものや

湿気による「反り」に対する強度の違いなど

いくつか種類があります。

 

ーメリットー

とにかく軽い

カッターで加工しやすい

耐水性があるものもある

展示場所や展示方法の幅が広がる

 

ーデメリットー

値段が高い

表面が柔らかいので描きにくい

MDFより耐久性が劣る 

 

 

イベントなどで単発利用する場合や

大きいサイズで高い場所に設置する時

穴あけや切るなどの加工が必要な時に

使用することがあります。

 

お値段は上がりますが

のり付きパネルも豊富ですし

カッターで加工できるので

使い方次第で幅が広がります。

 

ただ、表面が柔らかいので

若干描きにくいです。

 

表面は紙なので

コーティング方法にも

注意が必要です。

 

できる限り長持ちさせたい場合

耐水紙タイプがおすすめです!

 

画用紙

そもそもなぜ紙に描かないの?

 

 

紙に普通に描ければ

めちゃめちゃよくない?

と思いませんか?

 

紙の種類にもよりますが

紙に描くことは

モチロン可能です。

 

ですが私個人の感想としては

残念ながらMDFに描くより

クオリティは落ちる気がします。

 

絵のタッチや画風によって

好みが分かれると思います。

 

 

ーメリットー

入手しやすい

安価である

使い方の幅が広がる

額の幅が増える

 

ーデメリットー

描きにくい

コーティング方法

耐久性がない

 

 

紙の種類は何万とありそうですし

オイルパステルの種類もたくさん。

 

相性テストをしたいところですが

さすがに時間も費用もかかりすぎる!

 

 

ひとまず

家にあったダイソーの黒画用紙に

オイルパステルで描いてみました。

 

 

この黒画用紙だと

ぺんてるのオイルパステルでは

うまく描けませんでした。

 

色がうまくのらず

指でもぼかしにくかったです。

 

そこで

カランダッシュのオイルパステルで

描いてみました。

 

 

まあ、描けました。

少しコツがいるかな?

という感じ。

 

 

ぺんてるのオイルパステルで描くなら

紙にもジェッソを塗ればOK!

 

 

ちなみに

これも家にあったスケッチブックに

ぺんてるのオイルパステルで描いたもの。

 

フライングタイガーで買った紙

 

うん。悪くないかと。

 

色と色を混ぜる際に

コツがいるかなと思います。

 

黒板シート

 

黒板シートとは

黒板のように書いたり消したりできるシートです

 

 

黒板と同じようにチョークやマーカーを使って

自由に書いたり消したりできるのが魅力です。

 

裏面が粘着シートになっているものは

壁などに直接貼ることができます。

 

 

ーメリットー

描き消しができる

壁に貼ることができる

使い方の幅が広がる

 

 

 

 

ーデメリットー

オイルパステルがのりにくい

コーティング方法が難しい 

耐水性がない  

 

     

黒板シートの種類にもよりますが

私が持っていたシートには

オイルパステルで絵が描けました。

 

大きな黒板シート プランドゥーアイ公式サイト

↑↑↑

こちらのシートを小さく切って描いてみました

 

オイルパステルで描きました

 

少し凸凹したシートなので

白は透けやすいですが

普通に使えるな~

という印象です。

 

 

ただ、黒板シートを使う場合には

その理由があるはずです。

 

描き消しがしたいから

壁に貼りたいから

イベントなどで単発利用だから

などなど

 

オイルパステルじゃなくても

いいのならキットパスの方が

描きやすいです。

 

キットパスで描いたもの

 

オイルパステルもキットパスも

完成形はあまり変わらないかな?

キットパスの方が白がきれいに塗れます。

 

 

キットパスは水拭きで簡単に消せます。

 

 

オイルパステルは水拭きでは消えません。

が、メラミンスポンジできれいに消せました!

 

描き消しすることがメインだけど

一部オイルパステルで描いておき

消せないようにコーティングしたものを

貼り付ける

といった方法もありますよ。

 

 

まとめ

さて、今回は「何に描くか」

ということについてお話しました。

 

最初に習うときに

「MDFを使います」

と言われて

 

「MDFしか使えない」

 

と思っている人もいます。

 

 

そんなことはないですよーーー!

まずは色々試してみてほしいです。

 

私は紙に描けたら便利だな~と思うので

今度は色んな紙に描いて実験したい

と思っています ♪

 

では、本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました☆

 

IRIE CHALK WORKS

カンダナツエ

神田 奈津江

神田 奈津江

チョークアーティスト&白墨堂大宮校 講師。幼い頃からお絵描きが大好きだったこともあり、子育て中に出会ったチョークアートに魅了され、第2子出産後”チョークアートの白墨堂”で学び始める。2014年プロ資格を取得しオーダー制作を始め、2017年ティーチャー資格を取得し”チョークアートの白墨堂 大宮校”の講師となる。【カッコかわいい】をモットーに男前すぎず、かわいらしすぎないテイストで描く。レッスンは【丁寧】をモットーに、生徒さんのなりたい方向へ導く指導を心がけている。



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