チョークアートとは?


こんにちは!
IRIE CHALK WORKS 神田です。
チョークアーティスト&講師として活動しています。

 

今回は
「チョークアート」ってそもそも何?
ということについてお話していきます。

 

突然ですが

「チョークアート」と聞いて思い浮かぶのはどんなアートですか?

 

ある人は卒業式によく見る黒板の絵
ある人はお店のメニューボード
ある人は結婚式のウェルカムボード
ある人はペットの似顔絵

きっと人によって思い浮かべるものは
全然違うのではないかな?と思います。

 

近年日本でも「チョークアート」が普及し
私たちの生活の中でも身近に感じられるよう
になりました。

 

ですが、これこそがチョークアート!!!
といったルールのようなものは特に無いんです。

 

作品により用途も画材もさまざまです。

 

しいて言うならば
”黒い板に文字や絵が描いてあるボード”
それを総称してチョークアートと言っています。

 

チョークアートを描いてみたい!
チョークアートを飾りたい!
などなど
チョークアートが気になるな~っていう方には
ぜひ聞いてほしいと思いますので
早速お話していきます。

 

チョークアートのはじまり

 

まず、チョークアートと聞いて
学校の黒板にチョークで絵を描いたもの
を思い浮かべた人は多いと思います。

 

もともとはイギリスでチョーク(白墨)で
看板を描くようになったことから始まった
と言われています。

 

イギリスにはパブが多くあり、看板を
チョークで手書きしていたことから
お店のメニューボードや看板として
広まったと考えられています。

ここでいうチョークアートとは主に
黒板に白の文字で埋める「サインアート」
が主流でした。

 

その後イギリスから移民と共にオーストラリア
に渡り、看板職人によって世界に広まります。

 

チョークアートの広がり

 

オーストラリアでは看板の耐久性などから
チョーク(白墨)ではなくオイルパステル
を使って描くことが主流になりました。

 

1990年代にオーストラリアのモニーク・キャノン氏
により、現在一般的になったオイルパステルを使い
絵を多用したカラフルなチョークアートが誕生しました。

 

モニーク・キャノン氏をはじめ、
オーストラリアでは看板職人たちにより
店舗看板やメニューボードとして
商業アートとして世界に広まります。

 

また、オーストラリアにはチョークアートの学校
が多数あり日本からも学びに行く人が増えました。

 

2000年代に入るとオーストラリアで学んだ人たち
によって日本でもチョークアートが広まります。

 

現在では日本にも多数のチョークアート協会
が設立され、教室やプロのチョークアーティスト
も増えてきました。

 

私がチョークアートを学んだ”チョークアートの白墨堂”の代表 尾崎有花先生はオーストラリアでモニーク氏から学び1年間モニーク氏のアシスタントを務めた方です。

 

このようにチョークアートはまだ歴史が浅く
近代アートの1種と言われています。

また、看板やメニューボードとして普及したことに
より一般的には商業アートとしての認識が高いと思
います。

 

チョークアートはどんな画材で描いているの?

 

チョーク(白墨)

前述したとおり、もともとはチョーク(白墨)
によるレタリングが主流のサインアートでした。
店舗ではおすすめメニューや日替わりメニュー
など描き消しできる看板の需要は高く、白墨を
使って描くチョークアートは人気です。

 

レタリングによるサインアートはデザイン性に
優れ、おしゃれで空間演出の役割も高いため
店内壁画やインテリアボードとしても有名です。
アーティストの著書なども多数出版されています。

 

また、近年学校の黒板にチョークで絵を描く
「黒板アート」と呼ばれるアートも人気です。
TV番組やニュースで取り上げられたり
大会なども行われています。

 

オイルパステル

現在チョークアートとして流通しているものは
オイルパステルで描く消えないボードになります。

 

私が描いている作品もオイルパステルで描く
チョークアートです。

 

オイルパステルのメリットとしては

  1. 消えない
  2. 発色がよく混色しやすい
  3. グラデーションが美しい

などが挙げられます。

 

これらの特長によりアイキャッチ効果が求められる
店舗看板やメニューボードに向いています。

 

キットパス・チョークパステル

 

近年、商業看板に向いている画材として
キットパスやチョークパステルで描く作品
も増えてきました。

 

オイルパステルのように混色ができると同時に
「水で落とせる」
「ガラスなどにも描ける」といった、
オイルパステルでは出来なかったこと
可能にする画材です。

 

マーカー

某有名コーヒーチェーン店で目にしたことがある
おススメ商品が描かれている黒板は
水性マーカー(ペン)で描かれています。

 

こちらも「消すことができる」ということ
が最大のメリットです。
オファリングボード
マーカーアート
チョークアートボード
などと呼ばれています。

 

このように描く目的や用途によって使用する
画材は変わってきます。
描く板も素材が違っていたり、黒い板に限らず
カラーボードに描くことも増えています。

 

 

まとめ

さて、今回はそもそもチョークアートって何?
というテーマで書いてみました。

 

チョークアートとは広い定義で
「黒い板に文字や絵を描いたもの」。

 

ですが、目的や用途により描く画材や黒板は異なりますし
黒ではなくカラーボードに描くこともあります。

 

描く画材の種類

  • チョーク(白墨)
    レタリングメインのメニューボードインテリアボード・黒板アートなど
  • オイルパステル
    看板・似顔絵など多岐にわたる カラフルで立体的な描写が多い
  • キットパスなど
    オイルパステルのように使える 水拭きで消すことができる
  • 水性マーカー
    A型看板やメニューボードなど 某カフェチェーンでよく見られるボードが有名 水拭きで消すことができる

 

POINT一般的にはチョークアートというと
「オイルパステルを使った黒板アート」を指す。

 

チョークを使った黒板アートを習いたい!
と思っているのに「チョークアート教室」
に行ってしまうと
オイルパステルを使った
消えないアートを学ぶことになってしまい
ますので、ご注意ください。

 

ではでは、本日はここまで!
お読みいただきありがとうございました。

 

 

神田 奈津江

神田 奈津江

チョークアーティスト&白墨堂大宮校 講師。幼い頃からお絵描きが大好きだったこともあり、子育て中に出会ったチョークアートに魅了され、第2子出産後”チョークアートの白墨堂”で学び始める。2014年プロ資格を取得しオーダー制作を始め、2017年ティーチャー資格を取得し”チョークアートの白墨堂 大宮校”の講師となる。【カッコかわいい】をモットーに男前すぎず、かわいらしすぎないテイストで描く。レッスンは【丁寧】をモットーに、生徒さんのなりたい方向へ導く指導を心がけている。



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