作品に“自分らしさ”が出ないと悩んだときの3つの視点
チョークアートを続けているとこんな風に感じたことはありませんか?

「なんか、自分の作品ってどこか物足りない…」

「他の人の作品は“らしさ”が出てて素敵なのに、私のは何かが足りない気がする」

「個性を出したいけど、“自分らしさ”ってそもそも何?」
これは、ある程度技術がついてきた中級者さんが、よくぶつかる壁です。
レッスンの際に生徒さんから相談されることも多いです。
最初は「描けるようになる」ことが目標だったのが、次のステージでは
「自分の表現をしたい」
「もっと印象に残る作品を描きたい」
という思いが出てくるんですよね。
そこで今回は「自分らしさが出せない」と感じたときに見直したい3つの視点をお届けします。
技術だけじゃない、“自分らしさ”という感覚を見つけるヒントになれば嬉しいです!
①「上手い=らしさ」ではないことに気づく
中級者に多い落とし穴のひとつが
「らしさ=上手さ」と思い込んでしまうことです。
丁寧に描いたし、パースも合ってる。色もきれいに塗れてる。
…なのに、何か物足りない。
実は“上手い絵”は技術で描けても
“らしさ”は技術だけでは出せません。
たとえば、あなたがとても器用で先生の見本そっくりに描けるとします。
でもそれって、あなたの作品というより「先生のスタイルの再現」に近いものかもしれません。
「上手だけど印象に残らない」
そんな風に感じるなら、それは“あなたらしさ”がまだ作品に宿っていないのかもしれません。
POINT
比べるなら「昨日の自分」
他の人と比べすぎると、自分の個性がかすんで見えます。
比べるなら「昨日の自分」。
1年前よりどこが変わった? 何を大事に描いてきた?
そうやって自分の歩みを振り返ることが、“らしさ”を育てる第一歩です。
②好きなモノ・表現にもっと素直になってみる
「自分らしさがわからない」と感じている人に共通しているのは、
「好き」や「こだわり」を封印してしまっているケース。
たとえばこんなこと、思い当たりませんか?
クールな色味が好きだけど、明るくポップな色で描いてしまう
シンプルが好きだけど、情報を詰め込みがち
動物を描くのが楽しいのに、「仕事に繋がりそうな食べ物ばかり描いてる」
もちろん、仕事として描くときはニーズに応える必要があります。
でも、「好き」や「楽しい」から遠ざかりすぎると、作品に自分の熱が乗らなくなるんです。
POINT
無意識に抑えている「好き」を書き出してみよう
「好きなモチーフ」「好きな配色」「好きな世界観」など、自由に書き出してみてください。
関係ないと思っていた“趣味”や“映画の好み”も、ヒントになります。
例)
好きなモチーフ:パン、スイーツ、猫
好きな色:ピンク、ベージュ、みどり
好きな雰囲気:大人かわいい感じ
という感じで、好きなものをたくさん書き出してみよう!
こういった「好き」の集合体こそ、あなたの個性の源。
無理に“新しい何か”を作らなくても
「自分の好きに素直になる」だけで”らしさ”はにじみ出てくるはず♪
③らしさは「積み重ねた選択」に宿る
自分らしさって急に見つかるものではありません。
「私はこういう世界観が好き」
「この構図が描きやすい」
「このテーマにワクワクする」
そんな日々の小さな選択を繰り返すうちに、
気づいたら「あ、これ私の作品ってわかるね」って言われるようになるんです。
たとえば…
「毎回、背景にグラデーションを入れる」→それがあなたの“世界観”になる
「あえて構図に多めに余白を残す」→それがあなたの“間”の感覚
「ちょっと毒っ気のあるメッセージを書く」→そこにあなたの“スパイス”が光る
技術や流行だけに流されず、自分の選択を積み重ねていくことで
他の誰にも描けない“らしさ”が自然と作品に現れてくるんですよね。
私は海を描くのが好きですが、
海を鮮やかな青で描かない
という部分が自分の「世界観」だと思います。
鮮やかに描いた作品ももちろんありますが、自分の世界観に合っている作品はこのあたりだと思います。
もちろん「なんでも描ける人」になれれば嬉しい。
でも、描きたくないものを無理やりできるようになる前に、
好きなものをたくさん描いて自分の世界観を構築していけばいい気がします。
世界観や技術が整ってからでも苦手克服のチャンスはありますしね♪
「らしさ」は他人に見せるものではなく、自分が大切にするもの。
誰にかけてもらった言葉だったか正直思い出せないですけど、、、おい!
飲みの席でなんか落ち込んでたときに誰かに言われたんですよね。
酔ってたし、なんで落ち込んでたのかも覚えてないんですが、、、最低か。
でも、翌朝この言葉がなぜかずっと残っていまして。
たしかに誰かのために「自分らしさ」があるわけじゃないな~って思ったら、
色々腑に落ちたと言いますか。
誰かに「らしさが足りないね」と言われて落ち込むのも「私らしい」のかも。
迷ったり、自信をなくしたりするのは、それだけ“本気で描いている”証拠です。
だからこそ「らしさが出ない…」と感じるわけで、次のステージに進むタイミングなんだと思います。
答えは自分の中にしかないので。
自分では気づいていない「らしさ」を他人から指摘される場合もありますよ!
「あなたの作品のココがあなたらしくて好きだ」
「あなたの作品をみるといつも〇〇な気持ちになるから嬉しい」
など、みてくれた人の感想の中にもヒントがあるかもしれません。
まだ形になっていない“らしさの芽”を大切に育てていきましょう♪
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました★