チョークアートで描き消ししたい。どうする?

こんにちは!

IRIE CHALK WORKS 神田です。

今日はチョークアートの

描き消し問題

についてお話したいと思います。

 

 

チョークアートを受注している方なら

一度は悩んだことがあるのでは?

というこの問題。

 

 

チョークアートといえば

メニューボードとしての需要が高く

カフェの入り口などに置くA型看板を

制作する方も多いと思います。

 

 

そんなメニューボードやA型看板に

特に多い、ご依頼者からの注文。

 

 

描き消し出来る部分がほしい

 

 

おすすめメニュー 
日替わりメニュー
値段の書き換え
休業日や営業時間
お客様への各種ご案内

などなど

 

お店で自由に書き換えるスペースがほしい

というご要望、多くないですか?

 

 

オイルパステルが消えないようコーティングして

チョークなどで書き消しする部分を作る。

 

む、ムズカシイ!!!

 

 

それ、通常通りの制作では不可能です。

 

 

もとはといえば

チョークでは簡単に消えてしまうから

今のチョークアートが普及したというのに

矛盾してしまう!笑

 

 

だけど、気持ちはわかります。

オイルパステルの鮮やかなイラストは

そのままで、メニューだけ変えたい!

ということで。

 

これまでに私が試したいくつかの方法を

お話したいと思います。

 

 

正直なところ私もまだまだ手探りです。

その場で描き消しはできても

経年劣化の実証がまだできていません。

 

これまで試してきたことはお伝えしますが

コレが1番だよ!コレが正解だよ!

ということではないので

あくまでも参考にしてもらい

ぜひ一緒に実験していきましょ!

という感じでお読みいただけたら幸いです。

 

 

素材×画材×塗料

 

通常チョークアートはMDF(板)を使います。

ホームセンター等で簡単に購入でき、

ほかの木材に比べて安価です。

最近では100均でも買えます。

 

 

MDFに黒の下地塗料を塗り、

チョークアート用のブラックボードが完成。

そこにオイルパステルで絵を描きます。

 

 

オイルパステルは完全に乾燥することはなく、

ベタつきが残り、触ると汚れるため

作品保護のためにコーティングします。

 

 

これらは

チョークアートが消えないよう

なるべく長持ちさせるように

組み合わせているわけです。

 

 

では描き消しできるようにするためには

どういう組み合わせにしたらよいのか?

 

POINT

素材→何に描くか

画材→何で描くか

塗料→どこを何でコーティングするか

 

この組み合わせを色々試してみましょう。

 

 

ラッカースプレー

オススメ度 ★★★☆☆
素材:MDF+ジェッソ
画材:オイルパステル
塗料:ラッカースプレー(全面)

 

これは私がチョークアートを習い始めた頃

よくやっていた方法で

とにかくラッカースプレーを
何度もかけまくる

というもの。笑

 

 

描き消ししたい部分はスペースを空けておき、

いたって普通にチョークアートを制作します。

 

 

完成したら通常通りコーティングとして

ラッカースプレーをかけます。

 

 

ちなみにわたしが使っているスプレーはコチラ

↓↓↓


チョークアートの白墨堂公式サイト

 

 

このスプレーを

最低5回以上かけます

 

 

通常制作では1~2回しかかけませんが、

完全に乾いたら再度かける。

乾いたらまたかける。

を繰り返し、

表面がつるんつるんになるまでかけます。

 

↓↓↓

文字部分は全てマーカーで書いています

 

この実験では文字部分のみPOST CALKという

水性マーカーで書いていて、

水拭きで消せます。

 

ウェットティッシュで拭きました

 

 

ですが・・・・・

マーカーの跡が若干残ってしまいます。

 

 

マーカーの色によるものか

コーティングの乾燥の問題なのか

これは分かりません( ;∀;)

 

 

マーカーではなくチョークで書いてみました。

 

黒板消しで消した後、水拭きしました。

 

 

写真だと分かりにくいですが、

チョークで書いた文字の跡も

うっすらと残りました。

 

マーカーほどではありませんが…

毎日書き替える場合は上書きすることで

目立たなくなるかもしれません。

 

 

また、描き替え頻度が少ない場合は

もっと消えにくくなるかもしれません。

 

 

一番お手軽な方法ですが、

お客様に提案する場合は

ご自身でしっかり実験したうえで

デメリット面も説明しましょう。

 

 

黒板塗料

オススメ度★★★★☆
素材:MDF+黒板塗料
画材:オイルパステル
塗料:ラッカースプレー(オイルパステル部分)

 

 

ホームセンターなどに売っている

黒板になる塗料。

 

そもそも、

ジェッソではなく描き消しできる塗料で

ボード作ればよくない?

ってことで。

 

こちら試してみました。

ニッペホーム オンラインサイト

私はスプレータイプを買いました。

 

 

オイルパステルは画材の性質上

ツルツルした面には描きにくいのですが、

この塗料にはオイルパステルで描くことが

可能でした。

 

 

ただ、写真でお分かりになるかもしれませんが

 

 

若干色がのりにくかったり、

ジェッソと比べると発色が劣る気がします。

ですが許容範囲内ではないでしょうか?

 

 

黒板部分はコーティングしていないので

チョークで書いた文字は黒板消しで

きれいに消すことができました。

 

 

黒板下部のコーヒーの絵・木目部分は

オイルパステルで描いているので

ラッカースプレーを1度かけました。

 

 

デメリットとしてはラッカースプレーを

塗布する部分と塗布しない部分の境い目に

段差が生じてしまいますので

デザインが難しいかもしれません。

 

 

描き消しする部分とコーティングする部分が

複雑に入り組んだデザインだと、

塗料の境い目が目立ったり

うまくよけて塗布することが難しいです。

 

 

マステなどで書き消しする部分に

スプレーがかからないよう

保護しやすいデザインであれば

とても使いやすいと思います。

※この黒板塗料ではマーカーは使用できません。

 

 

黒板シート・A型看板

オススメ度★★★★☆
素材:MDF+黒板シート
画材:オイルパステル
塗料:ラッカースプレー(オイルパステル部分)

 

まずは

描き消しできる部分を黒板シートにする

という荒技です。

 

 

黄色のマステで貼った部分

「CafeLatte¥450」が

黒板シートです。

 

わかりやすくするために

黄色のマステで貼りましたが。笑

 

 

ボードにシールやマグネットで貼れば

その部分は描き消し可能になります。

 

ただし、見栄えが悪いかもしれません。

 

これはデザインでカバーできればいいですが

デザインや用途によると思います。

 

 

また、おすすめメニューなど

日替わりで色々変えたい場合は

絵も文字も張り替えられると便利ですよね。

 

 

そこで

市販のA型看板をそのまま使用する場合に

おススメの方法!

 

サンプルです♪

 

市販のA型看板はチョーク等で書き消しできますし、

マグネットが使えるものが多いです。

 

 

それを活かし、消したくない絵の部分を

通常通りMDF等で作って貼り付ける方法。

 

絵の部分は小さくなりますが

メニューの数だけ増やせるので

商品としても魅力的です。

 

 

ただし、MDFなので屋外設置の場合は

雨対策が必須です!

 

 

消せる画材×素材

オススメ度★★★★☆
素材:黒板、黒板シートなど
画材:キットパスなど
塗料:なし

 

もはや元も子もないこと言いますが。

絵の部分も消せる画材で描いちゃう!

 

 

例えば、

1ヶ月ごとに描き変えるような看板なら、

市販の黒板シートや黒板、A型看板に

消せる画材で全部描く。

毎月全部描いちゃう。

 

 

毎月継続で描き変える契約なら

少々お安くして短時間で描ける内容にする。

 

キットパスやチョークパステルなら

オイルパステルほどの発色ではありませんが

グラデーションを作ることもできますし、

立体的に絵を描くこともできます。

 

 

1ヶ月経っても水拭きで消せるのでおすすめ。

消えにくいときはセスキ洗剤を使うと消えるよ♪

 

ただし

触ったり雨が当たると消えるので

設置場所には要注意です!

 

また、MDFにジェッソを塗ったボードでは

直接キットパス等で描くと消えないので、

描く前にラッカースプレーを何度もかけまくり

つるつるに仕上げてから描くのもOKです。

 

 

ウレタンニス

オススメ度★★★★★
素材:MDF+ジェッソ
画材:オイルパステル
塗料:ウレタンニス(全体)

 

私としてはコレが最強。

ラッカースプレーの代わりに

ウレタンニスでコーティングする。

 

 

乾燥した後は

チョーク、ブラックボード用マーカー、

キットパス等で書いた文字は水拭きで消えます。

 

書いた跡も残らない!

 

最高。

 

 

ただし

このスプレーはウレタンニスなので

完全乾燥まで3日程度かかります!!

 

 

乾燥するまでの間に

汚れや破損などに注意です。

 

 

埃がついてしまったり、

乾く前に指で触ってしまい指紋がつくなど

気をつけましょう。

 

外で乾燥させる場合は天気にも要注意です。

 

 

また、つや消しのニスを使用した場合でも

オイルパステルの部分に艶が出ます

カフェラテ部分光ってるでしょ?

 

 

試しにチョークで書いて消してみました。

黒板消し&水拭きでキレイに消えました!

 

優秀♡

 

 

ただし

消さない部分に描いた文字

「SPECIAL Menu」は

ポスカの白で書きました。

 

このポスカで書いた文字だけ

白が少し黄ばんでいます。

 

写真くらいの細い文字なら気になりませんが、

太くて大きなタイトル文字を書くなら

ポスカじゃないものがいいかもしれません。

 

 

まとめ

 

このように素材×画材×塗料の種類によって

選択肢はたくさんあります。

 

 

補足になりますが

屋外に置く場合は板の強度を考えると

MDFよりシナベニヤのほうがいいです。

 

 

お客様の使い方のご要望と

ご自身の扱いやすい素材などを組合せて

色々ご提案できるといいですね★

 

 

なお、

「こんなのよかったよ~」

「経年劣化に強いよ~}

といった

アドバイスやコメントなど

いただけたら嬉しいです!

 

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました~!

ぜひ参考になれば嬉しいです。

神田 奈津江

神田 奈津江

チョークアーティスト&白墨堂大宮校 講師。幼い頃からお絵描きが大好きだったこともあり、子育て中に出会ったチョークアートに魅了され、第2子出産後”チョークアートの白墨堂”で学び始める。2014年プロ資格を取得しオーダー制作を始め、2017年ティーチャー資格を取得し”チョークアートの白墨堂 大宮校”の講師となる。【カッコかわいい】をモットーに男前すぎず、かわいらしすぎないテイストで描く。レッスンは【丁寧】をモットーに、生徒さんのなりたい方向へ導く指導を心がけている。



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