チョークアートの巨大ライブアートって何でどうやって描いてるの?

こんにちは。

IRIE CHALK WORKS神田です。

 

 

今回は「巨大ライブアート」について

少しお話していこうかと思います。

 

 

近年、日本中のショッピングモールなどで

チョークアートによる「巨大ライブアート」

というイベントが多数開催されているのを

ご存知でしょうか?

 

 

 

 

郊外のファミリー向けショッピングモールや

駅ビルなどのイベントで

 

高さ2m、幅2m以上の大きな黒板に

プロのアーティストが

1日かけてライブで絵を描きます。

 

 

お子様向けのイベントが多いので

アーティストが描く巨大な絵に

お子様たちも一緒にお絵描きができる

《ワークショップ融合型》

というものが多いです。

 

こんな感じで下の方は参加者がお花を描いてるよ♪

 

 

ありがたいことにメインアーティストとして

描かせていただく機会が増え

少しずつですが経験値もあがり

色々学ぶことができました。

 

 

日本各地でライブアートのイベントが増え

描き手となるアーティストさんの育成も

必要になってきていると思います。

 

 

また、やってみたい!と思っていても

「やり方や勝手がよくわからない」

と、いう方も多いです。

 

 

実際、普段描いているチョークアートとは

黒板も画材も描き方も違います。

 

 

デザイン、技術、考慮すべき点など

いざやってみないとわからなかったことが

たくさんありました!

 

 

今後やってみたい!

という方の参考になればと思い

チョークアートとの違いなど

お話できればと思います。

 

 

私のホームページでは

「お知らせ」ページ

過去のライブアートレポを掲載しています。

ぜひご覧いただけると嬉しいです♡

 

 

巨大ライブアートとは?

 

そもそも

「巨大ライブアート」って何?

っていうところですよね。

 

 

わたしが参加させていただいている

ライブアートイベントは

 

 

神奈川県海老名市にある

株式会社CHALK’S さん

によって運営されている

 

 

チョークアートを主軸に

手描きの魅力を広めるプロジェクト

「Chalk & Sign Art Project」

のイベント企画・開催のひとつ。

 

 

このプロジェクトは

チョークアートを日本の文化に普及を目指す

文化創生プロジェクトです。

 

 

チョークアートは

効果的な集客コンテンツとしても人気で

CHALK’Sさんは

“本家本元のチョークアート企業”

として年100件以上のアートイベントを

日本全国で実施しています。

 

 

イベントスペースに2m以上の黒板を設置し

プロのアーティストが

イベントテーマにあった絵を

1日で仕上げていきます。

 

※イベントによって2~3日で仕上げる場合もあります

 

写真のように

アーティストデザインの絵の一部に

イベント参加者も一緒にお絵描きして

1枚の大きな絵を完成させよう!

というものです。

 

 

アーティストは一人で全部描くの?!

 

 

まず、イベントによって黒板の大きさは変わります。

だいたい高さ2m前後、幅が2m以上です。

 

 

2m×2mのものから

3m×10mくらいのものまで

幅広いです!

 

 

そのため

アーティスト一人で描く場合もあれば

メインアーティストのほかに

アシスタントのアーティストが数名

つくこともあります。

この時は右側2名にアシスタントをお願いしました

 

 

メインもアシスタントも絵を描くので

プロのチョークアーティストが担当します。

 

 

このほかにワークショップインストラクターが数名います。

 

右のエプロン姿2名はインストラクターさん

 

 

インストラクターは主に

ワークショップに参加する方々に

描き方を教えたり手本を見せたりします。

 

 

 

そのためインストラクターは

教える資格を持つチョークアーティスト

担当します。

 

 

メインアーティストの仕事

 

①デザイン

まずは絵をデザインします。

イベントの企画書をいただき

テーマにあった絵を考え

A4サイズ程度の紙に下描きしたものを

提出します。

 

 

②ワークショップモチーフ

 

ワークショップ融合型の場合は

ワークショップ用のモチーフと絵の中に

どのように融合させるのかも考えます。

 

この日はお花2種とクローバー

 

 

③アシスタントの手配

 

これは運営側が手配する場合もありますが

アシスタントは絵の完成に大きく関わるので

メインアーティストが直接手配することも。

 

 

④打合せ

 

アシスタントやイントラが決まったら

事前にある程度打合せしておきます。

 

 

基本的に当日は時間との勝負!

アシスタントの担当部分の説明や

時間配分や事前準備などを共有します。

 

ワークショップモチーフをイントラに

レクチャーしたり持ち物などの確認も。

 

 

⑤ワークショップレジュメの作成

 

イベント当日、参加者が見る

「描き方手順」のデータを作ります。

※印刷は運営さんがしてくれます

 

 

⑥画材・備品の用意

 

描く部分に関するものは自分で用意することが多いです。

※報酬に画材代が含まれている場合

 

あとは当日描きまくる!といったところです。

 

 

巨大チョークアートは何で描くの?

 

わたしたちは普段「オイルパステル」で

板に塗料を塗った黒板に描いています。

 

 

ですが

イベントでの巨大チョークアートでは

使う画材などがちょっと違います。

 

 

黒板シート(壁紙)

 

2mを超える大きさなので板を用意するのは

なかなか難しい!!

ということで

運営さんが自作してくださっている

巨大なイーゼルにシートを貼って描きます。

 

 

シートなので多少描き心地が変わります。

また、シートに直接オイルパステルで描くとあまり伸びず描きにくいです。

 

 

 

キットパス

 

 

前述したようにオイルパステルだと

描きにくいという点のほか

クリーニング作業に時間がかかる等

ライブアートには少し不向きかも。

 

 

なんといってもライブアートは

時間との勝負!!

 

 

その日に完成しなくてはいけないので

柔らかくてよく伸びるキットパスは

とても使いやすいです。

 

 

「水で消せる」というのも便利!

 

ワークショップでは小さなお子さんも

たくさん参加されるので

ライスワックスからできていて

万が一口に入れてしまっても

安全なところもイベント向きです。

 

ただしキットパスはオイルパステルよりも

色数が少ないので注意。

 

 

アクリル絵具

 

一日で大きな絵を仕上げるためには

極力時短が必要!

ということで、絵のベースにはアクリル絵具を使用すると便利です。

 

 

ある程度の陰影をつけておいたり

ベース色だけでもべた塗りしておくと

キットパスで陰影をつけるだけでいいので

かなり時間が短縮できます♪

 

 

ポスカ・油性ペンなど

 

 

文字などはペンで書くと早くて

仕上がりもキレイです。

わたしはポスカの極太を愛用してます★

 

 

巨大だからこそ考慮すべきポイント

 

①時間

大きいがゆえに描き込む量が

盛り盛りになってしまいがち。

 

1日で描き終わるかどうか

いろいろとシュミレーションが必要。

 

描くモチーフが少なくても

モチーフのサイズが大きくなればなるほど

塗る面積が増えるので

画材・描き方を検討します。

 

アクリル絵具を使う際は

乾くまでの時間も考えよう!

 

アシスタントがつく場合

アシスタントさんの経験や得意なことなど

時間配分を考慮する必要があります。

 

 

②デザイン

時間にも通じるところですが

ワークショップ融合型の場合は

ここが一番大切かも。

 

自分が描くスペースを確保できるかどうか。

 

実際自分が描く時に、自分と同じ場所で

ワークショップ参加者が描いていると

自分は作業ができません。

 

どのくらいの参加者さんが一斉に描くのかは

当日にならないとわかりません。

 

準備~完成までの順序を想像しながら

テーマ・時間・ワークショップを考慮して

デザインを考える必要があります。

 

 

③ワークショップモチーフ

 

前提として絵の一部として融合するもの。

一人あたり10分程度で描き終わるもの。

 

おススメなのは

ある程度自由度やアレンジがきくもの。

 

チョークアート初体験という人が

ほとんどなので

 

好きな色でグラデーションを作って

楽しんでもらえるといいですね♡

 

「見本通りに描きたい」って

思う参加者さんも多いので

見本はあまり複雑な色だったり

難しくしない方がいいですよ!

 

 

④画材

 

チョークアートの良さや楽しさを知ってもらいたい

けれど時間内に完成させないといけないので!!

 

オイルパステルだけでなく

便利な画材・備品をいろいろ試して

表現してみよう。

 

わたしは食器用スポンジをよく使います♪

 

 

アクリル絵具を使う際は紙皿や紙コップ、

ダンボールをパレット代わりにしてます。

荷物も極力少ない方がいいので!

 

 

⑤下絵

 

ライブアートなんだから当日は下描きから

ささっと描けたらカッコイイ!!!

 

 

だけど

正直時間がない

 

 

下描きを描ける人がメインアーティスト一人だと

それも時間がもったいないので

なるべく実寸大の下絵を用意してます。

 

 

そうすれば位置を決めたら

誰でも写せるので時短♪

 

サイズが巨大なので

下絵づくりはPhotoshopを利用してます。

 

 

ライブアートに必須なアイテム

 

  1. チョークライン
  2. 1mものさし or メジャー(5m)
  3. 三菱ダーマトグラフ(白)
  4. ウェットティッシュ
  5. キッチンペーパーまたはウェス
  6. カーボン紙白(特大)
  7. マステor養生テープ
  8. 消しゴム(無印 黒 かため)
  9. 腕時計(スマホ)
  10. キットパスブロック(白)

 

 

壁描きではなく床に描く場合は

膝がやられるので膝パッド必須!

もしくはタオルを敷くと少しはマシです。

 

 

アクリル絵具を使う場合

作業場所とトイレが遠いことがあるので

ペットボトルの水を用意しておくと便利。

 

 


 

ということで

今日は巨大ライブアートについて

私の経験に基づいて色々書いてみました!

 

 

誰かのお役に立てたら嬉しいんだけど、、、

自分の備忘録としても残しておきたいと思います~

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました★

IRIE CHALK WORKS

カンダナツエ

神田 奈津江

チョークアーティスト&白墨堂大宮校 講師。幼い頃からお絵描きが大好きだったこともあり、子育て中に出会ったチョークアートに魅了され、第2子出産後”チョークアートの白墨堂”で学び始める。2014年プロ資格を取得しオーダー制作を始め、2017年ティーチャー資格を取得し”チョークアートの白墨堂 大宮校”の講師となる。【カッコかわいい】をモットーに男前すぎず、かわいらしすぎないテイストで描く。レッスンは【丁寧】をモットーに、生徒さんのなりたい方向へ導く指導を心がけている。



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